死にたくなるほどつらい仕事は、逃げた方が正解だった。

連日、各新聞の社説に掲載されている

電通の入社1年目の女性が過労死してしまった問題。

 

www.sankei.com

 

記事やご本人のSNSへの投稿を見て、心が痛くなった。

 

業務量の多さと人間関係による過度のストレス。

大なり小なり色んなことが積み重なっていったんだろうな。

 

かくいう私も、新卒で入社した前職でパワハラ・セクハラにあい

「消えてしまいたい」と考えたひとりである。

 

大学を卒業して、“ビジネスのいろは”や“社内の暗黙のルール”、

“てっぺん越え”や“飲み会での体育会系のノリ”など何が正解なのか分からない中で、

周囲(社内)の大人と上手くコミュニケーション出来ないわたしは、

何かが欠落していると思い込んでいた。

(周囲から見たら仲良しのチームだと思われていたみたいで私に合わなかっただけだった)

 

努力すれば・・継続すれば・・必ず上手くやっていける!と信じて疑わなかった。

 

しかし、その前に心が折れてしまった。

 

今、こうやって税金を納めごく平凡な生活を送れるようになるまで、3年かかった。

仕事は大変なことの方が多いけども。1日3食、ごはんを食べて生きている。

 

「辛かったら、合わなかったら、逃げれば良い。長い人生、もっと大切なものがあるでしょ」と心にささったChikirinさんのブログ

「逃げることは必ずしも悪いことではない」と教えてくれた身近な先輩。

「辞めて帰って来い」と言ってくれた家族。

 

高学歴ではないし、難しい問題は容易に解くことが出来ないけれど

「逃げること」を選択することは出来た。そんな環境にいた。

この選択が彼女にも出来たなら、別の人生があっただろうな。

 

“逃げどころ、辞めどころを見極める”って本当に難しい。

 

この問題が明るみになって以降、SNSを通じて同じ経験をされた方が多くいることにも驚いた。

それを乗り越えて活躍されている人の多さにも驚いた。

 

確かに、トップ大学へ進学すること、就職することはエリート街道の条件だ。そこには並みならぬ努力がある。だが全ての努力は自分が幸せになるためにある。真面目に頑張れる人ほど、周りから「頑張ったね」と言ってもらうことで幸せを感じがちだ。しかし周囲が反対してでも得たい幸せを見つけられれば、ブラック企業に使い倒されることもない。あなたの退職を笑うような人間とは別の生き方を選べる。

電通に入るようなエリート層は「降りたら死ぬ」ゲームを生きている - トイアンナのぐだぐだ

  

いま、辛い環境にいる人に少しでも届くといいな。

もっと自由に。皆が能力を最大化できる働きやすい環境になることを祈って。

 

心よりご冥福をお祈りしたい。

 

悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

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